昨年の売り上げ5000万円達成
沼 「今日はホームページのコンテンツ用に、そしてこれまでの振り返りとして『つやま夢みのり』の今までの取り組み、そして現在の到達点とこれから目指すものを各々の立場で話していただきたいと思います。」
日笠 「いやぁボクはね、『つやま夢みのり』まだまだ全然満足しとらんのじゃ。」
沼 「いきなりきましたね(笑)、私も事務局を3年半務めてきましたが、当初は企業と大学と行政だけの取り組みだったところへ生産者や消費者にも加わっていただき、認証の仕組みを改良したり、できた商品を販売・PRしたりで会員企業の新商品開発の流れはできつつあると思います。しかしやはり津山の「顔」になるような、誰かに自慢したくなるようなそんな商品を生み出して、行政側の目的である雇用・税収に結びつけるにはまだまだこれからだと感じています。
日笠 「そこですよ(笑)、確かにたくさんの『つやま夢みのり』ブランドの商品開発はしましたし、県知事から表彰いただくなど評価も受けています。売上も昨年は5000万円ほどと聞いています。でもこれで満足しとったらイカンと思います。」
沼 「そのあたり詳しくお願いします!」
津山の町を元気にするような商品開発を
日笠 「当初はね、『つやま夢みのり』は皆よう解らんままに参加しとったと思うんじゃ。『産』も『学』も『官』も、ただ一つあった共通の目標は『これと言った何かが無い津山の町を元気にするような、そんな商品開発を、津山で何かしら産業をしとる人たちでやってみよう』、ただそれだけだったんじゃけん。」
人見 「その目標だけで、5年間も続いてきて結果も出してきて、それは素晴らしいと思いますよ。」
日笠 「そうなんじゃどな。でも最近はその肝心の『津山のために何かがしたい』いう理念がボケてきとるんじゃないかと思うんです。ただ何か津山の名前で新商品を作って、それで売れたらえぇんじゃないかと、そんな風になってきとる危機感はあるなあ。もちろんこれは一定の成果が出とるから言えるんじゃとは思う、でも現状に危機感をもって、もっと上を目指さんとイケンのじゃないでしょうか。」
人見 「それはそうですよね。売上ではなくって、津山の人たちが『ワッ!』と驚くような、地域が元気になるような、そんな驚きのある活動にもっとしていきたいし、出来るんじゃないかと思います。」
沼 「個々の商品開発ももちろん大事ですが、それだけでは一部の人達の活動で終わってしまうでしょう。おっしゃるとおりもっと多くの方に共感して頂ける、参加して頂ける、そんな活動にしたいですね。」
日笠 「そう。そのためにも、加工業者ばかりが中心になるんじゃなくて、これからは農業生産者の皆さんも中心になるような活動。つまり津山の産業全体が中心になり、主人公になる活動にしていきたいと思ってます。」
行政による『個』の後押しの必要性
人見 「ただ魅力的な商品開発をするには行政的な広く浅くの視点では難しいでしょ。『全体の底上げ』といえば聞こえがいいですけど、ただ闇雲に公平に横並びにばら撒くのでは何にも生まれない。産業振興の側面で言っても『個』の後押しは必要だと思います。でも皆で集まって、皆で知恵を出し合って、皆で手を動かして開発する『つやま夢みのり』なのに限られた企業だけ、生産者だけに話が集中するのは、やはり良くないと。このあたりのサジ加減ですかね(笑)、それが難しいと思います。」
沼 「つやま新産業の特徴は広く浅くでなく「選択と集中」の支援活動を行っている所だと思います。つやま新産業では食品加工分野を伸ばそうとこうした産学官民連携による商品開発をコーディネートしているわけですが、やはり自分から手を挙げて『私のところでやります!』と言ってくれる企業さんや生産者さんにある程度話が集中するのは仕方ないでしょう。『会に入っとけば何かえーことがあるじゃろ』みたいな考えで入られても何もメリットは無いと思います。でもずっと一握りの業者さんばかりで進めて良いかというとそうでなくて、まず手を挙げた方、やる気のある方だけで形にすることが大事だと思っています。そこで成功して周りの方に「よしわしもやっちゃる」と動機付けする。その高いモチベーションのうねりを起こしてそれぞれが主人公になってこそ、本当の魅力的な商品作りであり新商品を基にした活力ある地域作りになるんじゃないかと思います。」
近藤 私が進めているマーケティング支援でも、この「選択と集中」及びグループ活動がキーになっています。このグループから生まれた1企業の1商品の販路開拓も支援していますが、その結果生まれた取引先はもちろんアプローチした成功例、失敗例は全て今後他の企業に活用できる大事なノウハウになります。また、グループ活動の良さとして企業同士でお互いの販路を紹介しあったり、キャンペーンをしたり自然発生的に協働の輪が広がっていることを私もうれしく感じています。
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