佐野食品の業務内容を教えてください。
豆腐類の製造・販売を行っています。
特に地元の素材を使った高付加価値型のプライベートブランド商品に力を入れています。
あのですね、これからの食品、特に日配品は規模拡大だけでは成り立たないと思います。
うちの輸入大豆を使っている豆腐、販売価格88円です。これを作るために何億もかけて規模拡大をしとったら上手くいかんですよ。
うちは津山の小さな豆腐屋ですから、地元の人に愛される安全で安心な豆腐を、そしてグルメ時代に沿うために高付加価値型の地元素材を使った豆腐を作っていけば良いんじゃないかと考えています。
地元素材を使った高付加価値方商品とは具体的に?
それが美作大学技術交流プラザの開発商品の『滝のしずく』です。
『滝のしずく』は先ず地元津山の大崎地域の大豆生産者組合さんと契約栽培した特定の大豆を100パーセント使っています。
この大豆はですね、とにかく地元産でしかも地域を誇れる大豆を素材に使いたいと、それでJAつやまに「おいしい大豆を作っている地域を紹介してほしい」と直接掛け合ったんです。それでこの大崎地域の生産者組合さんを紹介してもらいました。
― スゴイ行動力ですね。
日本の企業の99パーセントは中小企業です。
その中小企業が成り立つためにはアイディアと行動力がないとダメですよ。
設備投資にいかに金をかけないでアイディアで勝負するか、それが大切でしょう。
その点プラザ仲間の日笠農産の日笠社長はすごいです。
日笠さんは30年も前に直接イギリスからバークシャー種の黒豚を買い付けて生産と販売を始めました。今ではその事業は十分に軌道に乗ってます。途中で岡山県もバークシャー黒豚の普及に力を入れて県内各地でバークシャー黒豚の生産を始めましたが結局残っている所はほとんどないでしょう。
日笠さんのアイディア、行動力、パイオニア精神、先見性、その全てがまさにこれからの中小企業に必要なものだと思います。
― なるほど。
それからあの、豆腐の素材についてですよね。(笑)
豆腐は水が味と風味に大きく影響します。ですから使用する水は津山市上横野の水を使っています。
― 滝の水を使っているんですか?
いえ、直接滝の水は雑菌の関係で使えませんので(笑)、上横野に流れる伏流水を毎日往復2時間かけてトラックで汲みに行っています。
この自然の恵みが口当たりのまろやかな美味しい豆腐を引き出してくれるのです。
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