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メーカーの思い
松野屋食品株式会社

松野屋さんの事業内容を教えてください。

先代松本社長から、2代続いている地元農産物の加工業者です。先代が昭和31年に創業しましたので、今年で創業50年ほどになります。そもそもは父が戦争から帰ってきて、なんか生きていくためにやらなきゃならないと。そこで最初はアイスキャンデー、次に餡子の加工を始めたんですが、これは買ってくれる商店さんが全国に散らばっているので効率が悪い。それにライバルが多くて競争が激しいと考えまして、それなら地元の良さを活かして、地元で売れる、地元の農産品を素材にした加工会社を始めました。それがずっと続いて今です。

なんだか地産地消ビジネスの50年先取りですね。

そう言うことになりますね(笑)。でも一番の理由はあんまし遠いところまで売りにいくのがイヤになったからみたいです(笑)。でもこれが良かったんですね、地元津山や勝央町、それから東粟倉村とかの根曲がり茸やゴサンチクの瓶詰めなどの加工品はビジネスになりまして、今でもファンの皆さんに支えられながら事業を継続しています。特に最近は奈義町のわさびを使った加工品が好評で、なんと言うのか地産地消渡河の地元産品に再度注目されているのにちょうど当てはまったみたいで、とても好調に売れています。

なんか伝統的な野菜や果物を加工していて、いい感じですね。

でもそれだけではダメですので、いまは栗やトマト、それからイチジクを使った加工品を開発しているところです。特に栗は皆さんからともたくさんの御要望をいただきます。岡山の県北には伝統的なお菓子の「栗の渋皮煮」と言うのがあるのですが、これを作りたいのですが何しろ難しいんです。栗は昔ながらの品種の利平を使います。これを包丁を使って、ひとつひとつ丁寧に皮を剥きます。皮むき機なんて使ったら一発で傷が付いてダメになります。丁寧に丁寧に皮を剥いて、それを甘く煮込む。美味しいんですけどね、とっても手間がかかります。

でもそんな伝統的なお菓子って、消費者の皆さん喜びますよね。

そうなんです。そのとおりなんです。奇をてらった自己満足な加工品よりも、しっかりと伝統的な加工品ほ方が喜ばれる時代です。だからこれからもドンドン地元素材を使いたい。山椒やワサビ、ヤマブキ。地元素材は魅力がいっぱいです。最近は百貨店さんからの注文もよく入っていますので、地元に根ざした、魅力的な加工品を作り続けていきます。親父の口癖なんですけど「地元に出して失敗したら逃げんといけん」とよくいってました。何だか後ろ向きな口癖のような気がしますが(笑)、地元の皆さんには特に自信のあるものを、恥ずかしくないものを作っていきます。

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